2007/02/11
2008/11/18 (Tue)
――想いは果てることなく
あなたが私の前から消えてから、数え切れないほどの時が流れました。
かつての友は、あなたを裏切り者だと罵り、親しかった者達もしだいにあなたの存在を忘れていった。
あなたに罪など無い。あるはずがないというのに。
私は探しました。
共に道を歩み、夢を誓い合ったあなたを。
そして、やっと見つけたあなたは、私を拒絶した。
『僕を忘れて』
そうあなたは言った。
けれど、忘れられるわけがないでしょう。
ずっと望んでいた。
あなたに会うことを、あなたの傍にいることを。
その言葉ほど、私を傷つけるものはありません。
「あなただけが・・・・・・」
――あなただけが、私の光なのに!
神が私達の父であり、道であり、絶対の存在であっても、私の光はあなただけなんです。
光を失ってしまった私はどうすればいいのです。
あんな暗くて、寒くて、淋しい場所にいるあなたを見つけてしまったら、離れることなんて出来なくなってしまうでしょう。
独りで耐えるあなたを、独りにはしたくない。
傍にいたい。
・・・・・・だから、私は。
「やっぱり、無理です」
「!!」
「あなたを忘れることなんて、できません」
すべてを染め上げる漆黒の闇の中で、涙を流しながら眠るあなた。
それを知ってしまったら、もう戻れない。
優しく抱きしめて
「あなたはいつも独りで泣く」
ずっと傍に
「意地を張らないで下さい」
たとえ、永劫に続く咎を与えられようとも
「・・・・・・君は馬鹿だ」
「はい」
「あのまま、神の下にいれば幸福が約束されたというのに!」
「ええ」
「僕がっ・・・!僕がなんのために、ここにいると思っている!!」
「・・・・・・私のため、なのでしょう?」
「それが分かっていながら!何故、ここに戻ってきた!!・・・・・・なんのために、僕はっ」
腕の中で嘆くあなたに、私はどこか安心した。
あなたの温もりを感じられることが、ただ嬉しかった。
「私のことが嫌いになったのではないのですね?」
「自分の半神を、嫌いになるはずがないだろう!」
ああ、私は今あなたの傍にいる。
私の愛しい半神。
共に生まれた片割れ。
「父に逆らう覚悟はできています」
「・・・・・・」
「もう、独りは嫌です。あなたが傍にいない虚無感を感じるのは、はもう嫌です」
「・・・・・・」
「お願い。・・・傍に、いて」
――お願いだから。
「・・・・・・それでいいのか」
「・・・・・・っ」
「君は、後悔しないか?」
「っは、い」
「・・・・・・君は、本当に・・・救いようがないな」
そっと抱きしめられる。
あなたの体は冷たいけれど、流れる涙は暖かい。
何も見えない闇。
それ故に、互いの存在が強く感じられる。
「父は・・・・・・神は、許しはしないだろう」
「ええ」
「どんな咎を負うか分からない」
「覚悟はできています」
「・・・・・・なら」
あなたの力が膨れ上がる。
神すらも恐れる力。
あなたは破壊。私は創造。
空間を引き裂き、理を曲げ、すべてがあなたに平伏す。
さあ、行きましょう。
新たな世界を創造するために。
私達の楽園を求めて。
あなたが私の前から消えてから、数え切れないほどの時が流れました。
かつての友は、あなたを裏切り者だと罵り、親しかった者達もしだいにあなたの存在を忘れていった。
あなたに罪など無い。あるはずがないというのに。
私は探しました。
共に道を歩み、夢を誓い合ったあなたを。
そして、やっと見つけたあなたは、私を拒絶した。
『僕を忘れて』
そうあなたは言った。
けれど、忘れられるわけがないでしょう。
ずっと望んでいた。
あなたに会うことを、あなたの傍にいることを。
その言葉ほど、私を傷つけるものはありません。
「あなただけが・・・・・・」
――あなただけが、私の光なのに!
神が私達の父であり、道であり、絶対の存在であっても、私の光はあなただけなんです。
光を失ってしまった私はどうすればいいのです。
あんな暗くて、寒くて、淋しい場所にいるあなたを見つけてしまったら、離れることなんて出来なくなってしまうでしょう。
独りで耐えるあなたを、独りにはしたくない。
傍にいたい。
・・・・・・だから、私は。
「やっぱり、無理です」
「!!」
「あなたを忘れることなんて、できません」
すべてを染め上げる漆黒の闇の中で、涙を流しながら眠るあなた。
それを知ってしまったら、もう戻れない。
優しく抱きしめて
「あなたはいつも独りで泣く」
ずっと傍に
「意地を張らないで下さい」
たとえ、永劫に続く咎を与えられようとも
「・・・・・・君は馬鹿だ」
「はい」
「あのまま、神の下にいれば幸福が約束されたというのに!」
「ええ」
「僕がっ・・・!僕がなんのために、ここにいると思っている!!」
「・・・・・・私のため、なのでしょう?」
「それが分かっていながら!何故、ここに戻ってきた!!・・・・・・なんのために、僕はっ」
腕の中で嘆くあなたに、私はどこか安心した。
あなたの温もりを感じられることが、ただ嬉しかった。
「私のことが嫌いになったのではないのですね?」
「自分の半神を、嫌いになるはずがないだろう!」
ああ、私は今あなたの傍にいる。
私の愛しい半神。
共に生まれた片割れ。
「父に逆らう覚悟はできています」
「・・・・・・」
「もう、独りは嫌です。あなたが傍にいない虚無感を感じるのは、はもう嫌です」
「・・・・・・」
「お願い。・・・傍に、いて」
――お願いだから。
「・・・・・・それでいいのか」
「・・・・・・っ」
「君は、後悔しないか?」
「っは、い」
「・・・・・・君は、本当に・・・救いようがないな」
そっと抱きしめられる。
あなたの体は冷たいけれど、流れる涙は暖かい。
何も見えない闇。
それ故に、互いの存在が強く感じられる。
「父は・・・・・・神は、許しはしないだろう」
「ええ」
「どんな咎を負うか分からない」
「覚悟はできています」
「・・・・・・なら」
あなたの力が膨れ上がる。
神すらも恐れる力。
あなたは破壊。私は創造。
空間を引き裂き、理を曲げ、すべてがあなたに平伏す。
さあ、行きましょう。
新たな世界を創造するために。
私達の楽園を求めて。
PR
2008/07/19 (Sat)
闇。
すべてを飲み込む、深い闇。
姿も声も意味を成さぬ空間。
長い時の中、ただ目を閉じてボクはそこに存在していた。
ここには、僕以外の者はいない。
僕でさえも存在するだけにすぎない。
「・・・・・・」
不意にありはしない気配を感じ、ゆっくりと目を開けた。
そこは相変わらず何も見えなかったが、自分の首にまわされる腕と背に感じる僅かな熱が、その存在を教えてくれる。
「探しました」
静かな空間に声が響く。
優しく、美しい懐かしい声。
「どうして来たの」
僕は冷たい声で君に言う。
君はここにいるべきではない。
ここは、罪のある者が堕される場所なのだから。
「あなたこそ、何故ここにいるのです」
少し怒った口調。
そうだろう。
僕は、君の前から姿を消したのだから。
「あなたに罪は無い」
その言葉に僕は笑う。
「あなたに罪は無いんです。だから、ここにいる必要はないでしょう」
君から伝わる熱が、僕を『過去』の僕へ戻そうとする。
それを拒むように、僕は君の腕を振り払う。
「罪?僕の存在自体が罪なんだよ」
この言葉に君はきっと傷つくだろう。
その瑠璃色の瞳を歪ませて。
「何故・・・・・・・!!」
君は叫ぶ。
何故?
それが神と僕との契約だから。
「帰れ」
君を守るためならば
「君はここにいるべきではない」
どんなことでもしよう。
「神の下へ帰るんだ」
例え、この身を闇に堕したとしても。
「僕を忘れて」
「・・・・・・!!」
君に僕の姿は見えないだろう。
与えられた暖かさに涙を流す、僕の姿が。
だが、それでいい。
君だけは、光の中で生きていてほしいから。
「帰るんだ」
声も体も震えない。
流れるのは涙だけ。
「・・・・・・」
一瞬で君の気配が消え、僕はその場に膝をつく。
君に貰った熱を逃がさぬように、自分の体を抱きしめながら。
そして、僕は目を閉じる。
この深い闇の中で、再び長い年月を過ごすために。
君に忘れられるなんて、平気なわけがないだろう?
僕のただ一人の愛しい人。
すべてを飲み込む、深い闇。
姿も声も意味を成さぬ空間。
長い時の中、ただ目を閉じてボクはそこに存在していた。
ここには、僕以外の者はいない。
僕でさえも存在するだけにすぎない。
「・・・・・・」
不意にありはしない気配を感じ、ゆっくりと目を開けた。
そこは相変わらず何も見えなかったが、自分の首にまわされる腕と背に感じる僅かな熱が、その存在を教えてくれる。
「探しました」
静かな空間に声が響く。
優しく、美しい懐かしい声。
「どうして来たの」
僕は冷たい声で君に言う。
君はここにいるべきではない。
ここは、罪のある者が堕される場所なのだから。
「あなたこそ、何故ここにいるのです」
少し怒った口調。
そうだろう。
僕は、君の前から姿を消したのだから。
「あなたに罪は無い」
その言葉に僕は笑う。
「あなたに罪は無いんです。だから、ここにいる必要はないでしょう」
君から伝わる熱が、僕を『過去』の僕へ戻そうとする。
それを拒むように、僕は君の腕を振り払う。
「罪?僕の存在自体が罪なんだよ」
この言葉に君はきっと傷つくだろう。
その瑠璃色の瞳を歪ませて。
「何故・・・・・・・!!」
君は叫ぶ。
何故?
それが神と僕との契約だから。
「帰れ」
君を守るためならば
「君はここにいるべきではない」
どんなことでもしよう。
「神の下へ帰るんだ」
例え、この身を闇に堕したとしても。
「僕を忘れて」
「・・・・・・!!」
君に僕の姿は見えないだろう。
与えられた暖かさに涙を流す、僕の姿が。
だが、それでいい。
君だけは、光の中で生きていてほしいから。
「帰るんだ」
声も体も震えない。
流れるのは涙だけ。
「・・・・・・」
一瞬で君の気配が消え、僕はその場に膝をつく。
君に貰った熱を逃がさぬように、自分の体を抱きしめながら。
そして、僕は目を閉じる。
この深い闇の中で、再び長い年月を過ごすために。
君に忘れられるなんて、平気なわけがないだろう?
僕のただ一人の愛しい人。
2008/06/14 (Sat)
廻りゆく魂
幾度となく生を受け
幾度となく死を迎え
出会いと別れを繰り返す
生を受けることは苦悩
悟ることは解脱への道
梵と我が調和し
境地に達する
苦行が課せられ
業を裁き
瞑想もまた
ヴェーダの終局に説かれるもの
魂は新たな生を受ける
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリスト教ではなく仏教です。
範囲としてはバラモン教あたりですけど。
バラモン教では、輪廻転生が信じられていました。
それは、自分のした行為(業)によって決まるそうです。
因果応報というものですね。
そして、梵というのは宇宙の根源であり
我というのが人の根源のことを言います。
宗教は奥が深いですね。
テストが近いのでしばらく書きません。
幾度となく生を受け
幾度となく死を迎え
出会いと別れを繰り返す
生を受けることは苦悩
悟ることは解脱への道
梵と我が調和し
境地に達する
苦行が課せられ
業を裁き
瞑想もまた
ヴェーダの終局に説かれるもの
魂は新たな生を受ける
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キリスト教ではなく仏教です。
範囲としてはバラモン教あたりですけど。
バラモン教では、輪廻転生が信じられていました。
それは、自分のした行為(業)によって決まるそうです。
因果応報というものですね。
そして、梵というのは宇宙の根源であり
我というのが人の根源のことを言います。
宗教は奥が深いですね。
テストが近いのでしばらく書きません。
2008/06/08 (Sun)
捧げよ
汝が命と信仰を
我は絶対の神
汝等を守護するもの
さあ
我を讃えよ
さすれば我
汝等を守護せん
示せ
汝が心と忠誠を
我は森羅万象の神
汝等を救済するもの
さあ
我を崇めよ
さすれば我
汝等を救済せん
我こそが汝らの神なり!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はアッラー視点で書いてみました。
イスラム教の方、すみません。
実際のアッラーはどうか分かりませんが
自分の中のイメージはこんなかんじです。
イスラム教のアッラーとユダヤ教のヤハウェが
同じく感じてしまいます。
今度書くなら、キリスト教ですかね。
汝が命と信仰を
我は絶対の神
汝等を守護するもの
さあ
我を讃えよ
さすれば我
汝等を守護せん
示せ
汝が心と忠誠を
我は森羅万象の神
汝等を救済するもの
さあ
我を崇めよ
さすれば我
汝等を救済せん
我こそが汝らの神なり!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はアッラー視点で書いてみました。
イスラム教の方、すみません。
実際のアッラーはどうか分かりませんが
自分の中のイメージはこんなかんじです。
イスラム教のアッラーとユダヤ教のヤハウェが
同じく感じてしまいます。
今度書くなら、キリスト教ですかね。
2008/06/07 (Sat)
剣を持て
いざ戦場へ
知りたくば剣を抜け
傷つくことを恐れるな
汝は孤高の騎士
さあ
踏みしめろ血に濡れる大地を
これは聖戦だ!
剣を持て
愚かな戦いへ
守りたくば剣を掲げよ
死することを恐れるな
汝は深淵の騎士
さあ
歩き続けろ血に濡れた大地を
これは聖戦だ!
汝がすべてを神に捧げよ
我らが神こそ絶対
さあ
捧げよ汝が命と信仰を
さすれば神は与えるだろう
我らに勝利を!
すべては我らが神の御名において
これは聖戦だ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
授業でイスラム教を習ったのですが
聖戦と書いてジハードと読むことに感動を覚えました。
詩の中では、そのまま聖戦と読みますが。
勢いで書いてしまいましたが、意味の分からないことに・・・
信者はイスラム教の唯一神のアッラーのためには
血を流すことも厭わなかったそうです。
さすが一神教。
いざ戦場へ
知りたくば剣を抜け
傷つくことを恐れるな
汝は孤高の騎士
さあ
踏みしめろ血に濡れる大地を
これは聖戦だ!
剣を持て
愚かな戦いへ
守りたくば剣を掲げよ
死することを恐れるな
汝は深淵の騎士
さあ
歩き続けろ血に濡れた大地を
これは聖戦だ!
汝がすべてを神に捧げよ
我らが神こそ絶対
さあ
捧げよ汝が命と信仰を
さすれば神は与えるだろう
我らに勝利を!
すべては我らが神の御名において
これは聖戦だ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
授業でイスラム教を習ったのですが
聖戦と書いてジハードと読むことに感動を覚えました。
詩の中では、そのまま聖戦と読みますが。
勢いで書いてしまいましたが、意味の分からないことに・・・
信者はイスラム教の唯一神のアッラーのためには
血を流すことも厭わなかったそうです。
さすが一神教。